2026.04.01 障害者の人生

身だしなみを整えることが毎日の安心につながる

  1. TOP
  2. コラム「いきる・はたらく」
  3. 身だしなみを整えることが毎日の安心につながる

朝、服を選んだり、髪を整えたりする時間は、ただ見た目を整えるだけではありません。自分の気持ちを切り替えたり、人と会う準備をしたりする大切な時間でもあります。体調や障害の特性によっては、毎日きちんと行うのが難しい日もあるでしょう。それでも、できる範囲で身だしなみを整えることは、暮らしに小さな安心を増やしてくれます。

身だしなみは「人のため」だけではない

身だしなみというと、周囲にどう見られるかを気にするものだと思われがちです。けれども本当は、自分が気持ちよく過ごすための工夫でもあります。顔を洗う、髪をとかす、服のしわをのばす。そうした小さな動作だけでも、「今日はこれで大丈夫」と思えることがあります。

また、外出や通所、通勤の前に身だしなみを整えると、気持ちの切り替えがしやすくなる人もいます。全部を完璧にしなくてよく、まずは自分が落ち着ける形を見つけることが大切です。

無理なく続けるための工夫を持つ

毎日続けるには、がんばりすぎないことが大事です。たとえば、よく使う整髪料やくし、鏡を取りやすい場所にまとめておくと、準備の負担を減らせます。服も上下の組み合わせをいくつか決めておくと、朝に迷いにくくなります。

指先を動かしにくい人は、ボタンの少ない服や着脱しやすい靴を選ぶと楽になります。感覚の過敏さがある人なら、肌ざわりのよい素材を選ぶのもひとつです。身だしなみは見た目だけでなく、自分に合った道具や服を選ぶことも含まれています。

できたことを小さく認める

体調や気分によって、いつも通りにできない日があります。そんな日は、「今日は顔を洗えた」「お気に入りの服を着られた」と、小さくできたことを認めてみてください。身だしなみは、毎日同じようにできることだけが正解ではありません。

大切なのは、自分を責めずに続けられる形を作ることです。人と比べるよりも、自分にとって無理のない習慣にしていくほうが、長く役立ちます。少し整うだけでも、心が前を向きやすくなる日があります。

まとめ

身だしなみは、周囲のためだけでなく、自分を安心させるための生活の工夫です。完璧を目指さず、使いやすい道具や着やすい服を選びながら、自分に合う形を見つけていくことが大切です。小さく整える習慣が、毎日の過ごしやすさにつながっていきます。

会員登録・相談はこちら