ロボット技術と障害者介助(HAL・パワースーツ)の歴史

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ロボット技術と障害者介助(HAL・パワースーツ)の歴史は、身体の動きを補い、自分らしい生活を続けるための工夫の積み重ねでもあります。近年はニュースなどで目にする機会も増えましたが、その背景には長い研究の歩みがあります。ここでは、専門的になりすぎないよう、やさしく流れを整理します。

初期の補助具からロボット技術へ

障害者の身体を支える道具は、もともと杖や装具など、シンプルな補助具が中心でした。これらは今も大切な存在ですが、重い物を持つ、立ち上がるといった動作を十分に支えるには限界がありました。
そこで注目されたのが、モーターやセンサーを使い、人の動きを外側から支えるロボット技術です。1970年代以降、工場用ロボットの技術が進み、その応用として「人が身につける機械」という発想が生まれました。これがパワースーツの原型です。

HALとパワースーツの登場

2000年代に入り、日本で開発が進んだのがHALに代表される装着型ロボットです。筋肉が動こうとするときに出る微弱な信号を読み取り、動作を助ける仕組みが特徴です。
ロボット技術と障害者介助(HAL・パワースーツ)の歴史の中で、これは大きな転換点でした。利用者が「動かそう」と思った意思を尊重し、その動きに寄り添う形で支援する考え方が広がったからです。リハビリや介助の現場で、少しずつ実用化が進みました。

現在とこれからの課題

現在のパワースーツは、軽量化や安全性の向上が進み、介助する側の負担軽減にも役立っています。一方で、価格や装着のしやすさ、使える場面の限定など、課題も残っています。
ロボット技術と障害者介助(HAL・パワースーツ)の歴史は、完成された物語ではありません。利用する人の声を取り入れながら、生活の中で自然に使える形へ進化していく途中段階だといえるでしょう。

まとめ

ロボット技術と障害者介助(HAL・パワースーツ)の歴史は、「できないことを補う」から「できる可能性を広げる」発想へと変わってきました。道具として過度に期待しすぎず、人の生活を支える一つの選択肢として、これからもゆっくり発展していくことが大切です。

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