障害者雇用促進法 未来の展望

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障害者雇用促進法の未来の展望を考えるとき、大切なのは「雇う人数」だけでなく、「安心して働き続けられるか」に目を向けることです。制度は少しずつ変わっており、企業に求められることも広がっています。これからは、採用の入口だけでなく、職場での支え方まで含めて考える時代になっていきそうです。

数を増やす流れはこれからも続く

障害者雇用促進法の未来の展望として、まず見ておきたいのが法定雇用率です。民間企業の法定雇用率は2024年4月に2.5%へ引き上げられ、2026年7月には2.7%になる予定です。対象となる企業の範囲も広がるため、これまで以上に多くの職場で障害者雇用が身近な課題になります。除外率の引き下げも進み、業種による特別扱いは少しずつ縮んでいます。

これからは「働き続けやすさ」が重くなる

一方で、人数だけでは十分とはいえません。厚生労働省の研究会では、2025年に「障害者雇用の質」も議題として扱われました。これは、採用したあとに無理なく続けられること、本人に合った仕事や配慮があることが、今後ますます重要になる流れを示しています。週10時間以上20時間未満の短時間就労について算定特例が設けられたことも、働き方の幅を広げる動きの一つです。

私たちの暮らしに引き寄せて考える

2025年6月1日時点の集計では、民間企業で雇用されている障害者数は約70万4千人で過去最高となりました。ただ、法定雇用率の達成企業は46.0%にとどまっています。数字が伸びていても、現場ではまだ試行錯誤が続いているということです。だからこそ、障害者雇用促進法の未来の展望は、制度の強化だけでなく、職場の対話、業務の切り分け、相談しやすい空気づくりとセットで見ていく必要があります。

まとめ

これからの障害者雇用促進法は、雇用率の引き上げと同時に、働き続けやすい職場づくりへ重心が移っていきそうです。制度を難しく考えすぎず、「自分に合う働き方を見つけやすくする流れ」と受け止めると、少し見通しが持ちやすくなります。

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